突然ですが、映画「インサイド・ヘッド2」のヒットは凄まじいですよね。
どうやらピクサー史上最高の興行収入だそうです。
聞くところによると、アニメーション映画史上最速(公開19日間)で10億ドルを超えたそうです。
この金額が凄いのかどうかは桁がデカ過ぎてよく分かりませんが(笑)
でも最近の為替レートで約1600億円って、シンプルに経済効果ヤバくないですか?
ちなみに「千と千尋の神隠し」の興行収入が約317億円なのでそれと比較してもすごいですよね。
そんな本作を僕は一足先に試写会で観させていただきました。
吹替完成披露試写会だったので、大竹しのぶさんとか多部未華子さんとかがメインの吹替版でした。
いやー、多部未華子さんの声は言われないと気づかないですよね。
まあそれは良いとして、映画の内容としては大満足でした!
サイコーです!
8月1日に公開されたらもう一度観に行きます。
「インサイド・ヘッド2」をすでに観た人はネタバレありで書いている以下の記事はどうでしょうか?

本記事ではそんな本作を最大限楽しむための予習記事となっております。
そのため前作「インサイド・ヘッド」のネタバレを含みますのでご注意ください。
それではさっそくいきましょう。
あらすじ(インサイド・ヘッド2)
人間が抱く「感情」たちの世界を舞台に描き、2016年・第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド」の続編。
少女ライリーを子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。そんなある日、高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。
作品情報
原題 | Inside Out 2 |
監督 | ケルシー・マン |
主演 | エイミー・ポーラー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2024年 |
上映時間 | 96分 |
レイティング | G |
まず前作を観るべきか?
結論、前作は観てください!
※ディズニープラスで観れます(令和6年7月時点)
しかし最悪、1作目を観てなくても楽しめます。
なぜなら冒頭で1作目のダイジェストが軽く流れるからです。
ただ、そうは言ってもダイジェストはほんの少しなので、本作を最大限楽しむためには前作を観ないわけにはいかないでしょう。
前作は上映時間も94分と短く、それほど時間的な拘束もないので何とか時間を作って観てください。
まあ、そうは言ってもどうしても時間を作れない人もいるでしょう。
今回の記事はそんな人のために、前作の流れをザックリと説明して(ネタバレあり)2作目が楽しめるようにナビゲートします。
なので、この記事は前作を観ている方は読む必要がないかもしれません。
前作を既に観ている方はおさらいの意味を込めて読んでください。
前作のあらすじ
ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……。
前作のザックリとした流れ(ネタバレあり)
まず、ライリーの頭の中は喜び(黄)・悲しみ(青)・ムカムカ(緑)・怒り(赤)・ビビり(紫)の5種類の感情が存在しますが、大前提としてこの感情たちはライリーを幸せにするために存在しています。
※ちなみに各感情には色が設定されています。
この中の「カナシミ」は基本的に厄介者として扱われています(というより、もはや虐げられている)。
日常生活のなかでライリーが感じた思い出は、その感情の色に合わせてボール1つ分として整理されていきます(パチンコ玉のように整理されています)。
例えば、ある瞬間に喜びに満ちた思い出ができたら、その思い出はヨロコビカラーである黄色のボール1つ分として整理されます。
しかし、このボールにカナシミが触れてしまうとその思い出が瞬く間に悲しみに包まれてしまい、ボールの色は青色に変化します。
あるとき、ライリーの「特別な思い出ボール」にカナシミが触れてしまい、ライリーの特別な思い出は一瞬のうちに悲劇に変わります。
「大変だ~!!」となってヨロコビは大慌てで何とかしようとしますが、あたふたしている間に、司令部の外につながっているパイプにヨロコビとカナシミが吸い込まれてしまいます。
そしてその2人は司令部の外に放り出されてしまい、その2人はライリーの感情をコントロールすることができなくなりました。
ところでライリーの頭の中には「島」が5つ存在します。
具体的には「ホッケーの島」「おふざけの島」「友情の島」「家族の島」「正直の島」
この島はライリーの人格を形成している重要な要素です。
例えば、ホッケーの島が存在するからライリーはホッケーを頑張ることができるし、友情の島があるから友達を大事にすることができるんです。
野球が大好きな少年であれば「野球の島」が存在するでしょう。
この島が無くなってしまうと、ライリーを構成する要素が欠如してしまい、ライリーらしさが失われてしまうんです。
例えば具体的には、正直の島が無くなってしまうとライリーは正直ではなくなり、嘘をつくようになります。
しかし、ライリーの「島」は次々と崩壊していきます。
なぜなら、ヨロコビとカナシミが司令部からいなくなり、残った3人(ムカムカ・イカリ・ビビり)だけはライリーの精神を好転させることができないからです。
そうしてライリーは友達や両親など周囲との溝が大きくなっていくばかりで孤独感が高まってきます。
終いにはライリーは家出をしてしまいます。
一方、ヨロコビとカナシミは必死に司令部に戻ろうと奮闘します。
カナシミと一緒に司令部に戻ろうとする過程で、ヨロコビは少しずつカナシミの存在理由を見出していきます。
はじめはカナシミを邪魔者だと思い込み仲間外れにしていた節もありましたが、自分が間違っていたんだと気づくような精神的成長も見られます。
いろいろありましたが、最終的にはライリーの空想上の友達(ビンボン)の助けもあり、ヨロコビとカナシミが司令部に戻ることができました。
それによりヨロコビとカナシミはライリーに司令を出すことができるようになりました。
最終的には、カナシミがライリーに司令を出します。
その結果、ライリーは悲しい気持ちを両親に正直に話し始めます。
ミネソタから引っ越したことで自分が寂しい想いをしたことなどを涙ながらに打ち明けます。
そしてライリーの悲しい気持ちを知った両親とライリーは本音を分かち合うことができ、仲直りすることができました!
以上が話の流れですが、文章で理解するのは難しいと思います。
僕の文章力・表現力・情報伝達能力が乏しいだけかもしれませんので、そうだとしたらすいません(笑)
でも、この作品の世界観を楽しむためには文章だと限界があります。
なので、こんな長ったらしい文章を読ませておいて申し訳ありませんが、ぜひ映像を観て下さい!
前作のテーマ

前作のテーマは「なぜ悲しみは必要なの?」だと思います。
(作品パッケージにも書かれていますよね)
つまり、悲しみという感情の必要性について考えていこうね、という作品だと僕は解釈しています。
普通に考えたら悲しい想いなんてしたくないですよね?
積極的に悲しい想いをしたい人、いらっしゃいます?
これからの人生、喜びに満ちた毎日を送れるのならそれに越したことはないでしょう。
「じゃあ悲しみなんて感情はない方が生きやすいよね?」って考えますよね。
でも前作は「悲しみがなかったらどうなるんだろう?」という着眼点から論理展開されていました。
つまり“それ”の必要性を検討するために「仮に“それ”がなかったらどうなるのか?」という発想からアプローチしています。
本作では専らヨロコビとカナシミの2つの感情にスポットを当てています。
怒り・ビビり・ムカムカはほとんどモブキャラです(笑)
最終的にこの作品のテーマに対する結論としては以下のようなものだと僕は解釈しました。
「悲しみあっての喜びであり、この2者は表裏一体」
「悲しみは生きるうえで必要な感情!」
「感情のバランスが大事!」→これが一番言いたかったことなのではないかと僕は解釈しています。やはり感情が偏ることは良くないのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
あとは劇場で楽しんでください。
本当に最高の作品ですから!
一応言っておくと、試写会に参加させてもらったから忖度して絶賛しているわけではありません。
試写会に参加した作品でもつまんなかったら「つまらんかった!」と正直に言います。
本当に今後の人生において何度も見返したくなるお守りのような作品です。
今日もご愛読いただきありがとうございました。
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