今回はオードリー・ヘプバーン主演の名作映画「ローマの休日」を紹介します。
70年もの間愛され続けている本作をネタバレなしでおすすめしていきます。
私は自分のことを「映画好き」だと豪語していますが、これまでいわゆる「名作映画」をあまり観てこなかったんですよ。
タイトルにも書いたとおり、グロい映画とかB級ホラーとかよく観るんですけどね(笑)
ちなみに好きなB級ホラーは「クライモリ」シリーズや「ゾンビ3」とか、ルチオ・フルチ監督とかですね。
「ゾンビ3」は特におすすめです。
HuluはB級ホラーも豊富で、ルチオ・フルチ監督作品もけっこうあります。(※令和6年4月時点の情報です。)
私はB級ホラーオタクと言っても「ローマの休日」ほどの超名作ともなれば「いつか観なきゃ」と思っていました。
でも、「観よう観よう」と思い続けてかれこれ10年経過したので「このままだと観ないまま寿命を迎えてしまうゾ!」と危機感を覚えました。
そんなとき運よく劇場公開していたのでチャンスだと思い、観に行きました。
観た結果、「なんでもっと早く観なかったんだ…」と膝から崩れ落ちました。
本記事では「ローマの休日」をウザイくらいべた褒めしていきます。
では早速行きましょう!
・「ローマの休日」に興味はあるけどまだ観ていない人
・グロ映画ばかり観て名作映画を避けてきた筆者みたいな人
あらすじ
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン王女(オードリー・ヘプバーン/池田昌子)は、公務に縛られ不自由な毎日にうんざりしていた。 欧州親善旅行で訪れたローマでの歓迎舞踏会の夜、彼女は宮殿から脱走を図り、夜の街をぶらつき始めるのだった。 しかし、主治医に処方された鎮静剤が効きはじめた彼女はベンチに倒れこんでしまう。
引用:「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」特設サイト
そんな彼女をたまたま助けたのは、アメリカ人の新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック/ 城達也)だった。 アン王女の正体を知り、これは大スクープのチャンスと意気込むジョー。 彼は王女と知らないふりをしたままローマのガイド役を買って出るのであった。
美しいローマの街で、”真実の口”や”祈りの壁”など観光地をめぐり、はしゃぐアンの姿をジョーの同僚のカメラマン、アービングに撮影させる。 そうこうするうち、アンを捜しにきた情報部員との大立ち回りとなるが、間一髪逃れる。 そんな中、二人の距離は次第に近づいていくのだが…。
作品情報
原題 | Roman Holiday |
監督 | ウィリアム・ワイラー |
主演 | オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック |
製作年 | 1953年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 118分 |
登場人物
とりあえず、以下の3人だけ覚えておけば大丈夫です。
アン王女
引用:「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」特設サイト
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者。
人前では王女としての務めを果たしていますが、多忙な日々に内心うんざりしており、もはや病んでいます。
ジョー・ブラッドレー(記者)
アメリカ人新聞記者。
宮殿から飛び出しベンチで寝入っていたアン王女の正体を知らずに、めんどくさがりつつもアン王女を家に泊め、保護する。
アーヴィング・ラドヴィチ
ジョーと仲の良いカメラマン。
なぜ筆者はこれまで観なかったのか?
先日、劇場で観たあとにX(旧Twitter)で感想を述べたところかなり反響がありました。
やはり多くの方が既に観ていて、みんな本作が大好きみたいです。
※タイトルで筆者は自分のことを「B級グロ映画大好き」と称しましたが、「サンゲリア」は個人的にB級ホラーと思っていません(笑)すごい作品です。
筆者が「ローマの休日」をこれまで観てこなかったのは主に以下の2つの理由からです。
理由①:名作だから
筆者はちょっと斜に構えているところがあります(笑)
「名作なんて、さぞご立派なことをおっしゃっているんでしょう?」なんて思っていました。
でも、このようにちょっと捻くれた見方をしているのは私だけでしょうか?
名作だと豪語され続けると、ハードルが上がってしまい、どうしても厳しい目で評価しがちじゃないですか?
でも、実際に本作を観たところ、文句のつけようがないくらい面白かったんです。
ちょっと穿った見方をしていた筆者の敗北です。
これは面白過ぎると認めざるを得ません。
これを読んでいる「ローマの休日」未見の方は、私の言葉によってハードルがかなり上がっているかもしれません。
その結果、後日観たとしても「つますきーが言うほど面白くなかったよ~。あいつがハードル上げ過ぎたせいだよ」などと思うかもしれません。
大丈夫です!安心してください!
いくらハードルを上げても面白いと思うはずです!
(まあ、本音を言うと映画に限った話ではなく、ハードルを上げ過ぎて得することってあんまりないと思いますが(笑))
理由②:白黒だから
引用:「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」特設サイト
白黒映画を敬遠している人いませんか?
「映像もきれいじゃないし、音声も聞き取りづらいんでしょ?」って思っていませんか?
実は私もそうなんです。
私も積極的に白黒映画を観ようとは思っていません。
以前私、配信で「七人の侍」を観たんですが、「ちょっと音声(特に会話)が聞き取りづらいな…」と感じてしまいました。
「もうなんて言ってんのか分かんないよ…」と思ったのは私だけでしょうか?
引用:映画.com
内容は面白かったんですが、会話が聞き取りづらいことがストレスで「やはり白黒映画はちょっと自分には合わないかな」と思ってしまいました。
※余談ですが、サイレント映画が多いこともあり、チャップリン作品は大好きです。
でも、その点「ローマの休日」は大丈夫です。
日本語吹き替え版は音声がきれいで聞き取りやすいし、字幕版でも何を言っているか十分理解できます。
配信で観ても映像は綺麗だし、ストレスを感じることはありません。
古典映画に触れるのも良い
みなさん「ノルウェイの森」ってご存じですか?
既に読んだ方も多いと思います。
作中に「永沢さん」という人物が登場します。
この人は、主人公「ワタナベ君」が住んでいる寮の先輩なんですが、東大生で外務省に入省したエリートなんですよ。
私はこの永沢さんのキャラクターが好きで、彼のセリフはほとんど暗唱できるレベルです。
作中に以下のような件があります。
死後三十年を経ていない作家の本は原則として手に取ろうとしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。
現代文学を信用しないわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短い。
引用:ノルウェイの森
これどういう意味か説明します。
まず永沢さんはかなりの読書家なんですよ。
でも、平たく言うと「最新作を読まない主義」の人です。
つまり、永沢さんは原則古典文学しか読みません。
流行り物って時の経過に伴って廃れますよね。
どうやら「水物みたいな本を読むのは時間のムダ」だと思っているらしいです。
永沢さんのこの考え方は少し極端に思えるかもしれません。
この考え方に従えば、映画館で公開している最新映画は原則観てはいけないことになります(笑)
私自身、そんな極端な考え方を支持しているわけではありませんが、何か光るモノを持っている古典の名作は数年じゃ廃りませんよね。
なぜなら、いつに時代にも受け入れられる本質的な物事が作中に含まれるからです。
つまり古典作品というのは、時の洗礼を受けてもなお現代まで生き残っているものなんです。
そう考えると、古典作品はいつの時代でも通用する普遍的なことを説いてくれる良作だと捉えることもできます。
ネタバレなし感想
引用:「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」特設サイト
素晴らしい!以上!
とレビューを終わらせたいところですが、もうちょっと作品を細かく分解して感想を述べていきます。
本当に素晴らしい作品に出会うと語彙力を失います。
これ以降、語彙力が乏しくなっていますがご容赦ください。
演技
オードリーの可愛らしい容姿、ウルウルとした大きな瞳、見ていて幸せになる笑顔。
また、王女として相応しい凛とした姿。
ヘアカットするシーン可愛すぎ!
二次元から飛び出したような可愛さ!
世界中の人が魅了される理由に説明はいりません。
本作を観てください!
脚本
素晴らしい!セリフにもユーモアを感じるし、思っていた以上にコメディ要素が強いです。
劇場でもけっこう笑いが起きました。
退屈なシーンが一切ありません。
あなたの2時間があっという間に過ぎます。
ラストシーンなんて「脚本が神!!」と思いました。
観光スポット
フォロ・ロマーノ、トレビの泉、コロッセオ、そして真実の口!!
死ぬまでには絶対行きたいと思います。
「いつか絶対撮影スポットに行ってやるぞ!」という人生の目標ができました!
ラストシーン
引用:「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」特設サイト
マジ神!クライマックス10分間はセリフも完璧すぎて鳥肌立ちっぱなしです!
ほんとすげえクライマックスだよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「観ないと人生損している」という言葉は嫌いですが、本作だけは観ないと損するかもしれません。
「ローマの休日」は配信もされていますのでぜひ空いた時間にお楽しみください。
あなたの貴重な2時間は決して無駄になりません。
※令和6年4月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。
今日もご愛読いただきありがとうございました。
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